今年のゴールデンウィークは、会社もお休みをいただき、家族で富山県と石川県を訪れました。 富山県は今回で3回目。何度訪れても自然や街並みに癒される魅力的な場所です。 ただ、今回はインバウンド(訪日外国人観光客)の影響か、ホテル代の高騰に驚かされました。 以前に比べると明らかに価格が跳ね上がっており、観光地のあり方が少しずつ変わってきていることを実感しました。 今回の旅の目的のひとつは、子どもが行きたがっていた石川県の能登島にある「のとじま水族館」。 小学3年の息子が、幼稚園以来の再訪となったこの水族館ですが、地震の影響で以前いた2匹ジンベエザメは、死んでしまい、 現在は2代目の少し小さなジンベイザメが1匹いました。 ペンギンやイルカ、小動物たちも全国の他の水族館に避難し、また戻ってきたとの事でした。 施設のスタッフの方々から、その裏にある「絆」と「助け合いの精神」の話を伺い、日本人が大切にしてきた文化に胸を打たれました。 被災地への支援の形は様々ですが、こうした連携のあり方は学ぶことが多いと感じました。 能登島に向かう途中、輪島からのメインルートとなる橋はいまだに通行できず、遠回りの道を選ばざるを得ませんでした。 道中には復旧の進まない屋根や、ブルーシートが目立つ建物、今も避難所として使われている施設がありました。 道の駅や美術館なども軒並み閉鎖されており、改めて今回の地震の甚大さを目の当たりにしました。 一日も早い復旧を心より願っています。 富山では、外国人観光客の姿はあまり見られませんでしたが、水上観光をはじめ、家族で多くの名所を巡りました。 富山市では、前回も訪れた薬局で「薬づくり体験」を再び行い、子どもと一緒に楽しい時間を過ごしました。 また、富山の運河をめぐる観光船にも乗船。 近年、運河はかつての物流の役割を終え、観光資源として活用されていると聞き、時代の流れと共に地域の姿が変わっていく様子を実感しました。 そして忘れられないのが、世界で一番美しいスターバックスとも言われる富山の店舗。 景色と店舗が一体となったロケーションに感動…と思いきや、あまりの混雑に驚いてしまいました(笑)。 観光客の多さは地元経済にとってありがたい反面、受け入れ体制の整備も必要と感じました。 今回の旅では、自然、文化、震災の爪痕、そして未来に向けた地域の動き…さまざまな「今」に触れることができました。 観光とは単なる娯楽にとどまらず、その土地の「現在」を知り、「未来」について考えるきっかけになるのだと、改めて感じた旅でした。